口元や唇に水ぶくれが発生しているあなた!それ、口唇ヘルペスかもしれません!ヘルペスには口唇ヘルペスと性器ヘルペスというものが知られており、どちらもヘルペスウイルスというウイルスの増殖の影響によって生じます。ヘルペスについて学びましょう。

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口唇ヘルペスってどんな病気のこと?

元気を出す男性

口唇ヘルペスとは、口元や唇の周囲にできる水ぶくれのような症状の湿疹です。
昔から『熱のはな』とか『風邪のはな』などと呼ばれていて、風邪をひいたときなどに発症するケースが多い病気です。
一般的には、放置していても1~2週間くらいでカサブタ状態になって治りますが、治療薬もあります。
ただし再発を繰り返すことが多く、体調を崩すと必ず唇がムズムズして水泡ができるという人もいます。

原因はヘルペスウィルスへの感染ですが、一度感染すると治った後も潜伏していて免疫力が落ちたときに何度も繰り返し発症します。
ヘルペスウィルスには種類が幾つかあり、ウィルスの型や発症する場所によって症状や状態もいろいろです。

口唇ヘルペスは口内炎や口角炎と間違えやすいですが、インフルエンザと同じウィルス感染症であり、細菌や真菌症ではありません。
ヘルペス(疱疹)という言葉は、もともとは小水疱(小さい水ぶくれ)がプツプツと集った急性炎症性皮膚疾患のことを指していました。
今は、ヘルペスウィルスによる単純疱疹・帯状疱疹・口唇ヘルペス・性器ヘルペスなどを指しています。

単純ヘルペスウィルスには幼い頃に感染しているケースが多く、健康な時は潜んで潜伏しています。
ほとんどの人は子供のころに感染していても気づかないまま過ごしていますが、免疫力が落ちると活動をはじめ、粘膜周辺である口元や唇に水泡となって出現します。
強い紫外線が引き金となり発症することもあり、海水浴やスキーなどの後に口唇ヘルペスの再発を繰り返す人もいます。
年齢を重ねてから、始めて感染すると、重症化しやすいので要注意です。

何度も再発を繰り返していると、水ぶくれになる前の段階で唇がムズムズして、少し違和感を覚えるなど、予兆を感じるケースも多々あります。
発症してしまうと口元の水ぶくれが徐々に大きくなりますし、唇全体が腫れてきてタコのような口元になることもあり、見た目にも支障がでます。
ムズムズ予兆の段階で、ウィルス製剤などの薬で治療すれば悪化させずにすむことも多いです。

性器ヘルペスもある

帯状疱疹や単純疱疹を引き起こす急性炎症性皮膚疾患のウィルスにはいくつかのタイプがあります。
このうち口唇ヘルペスの原因となっているのは、単純ヘルペスウィルス1型と呼ばれるものになります。
このウィルスには2型もあり、男性や女性の性器に感染した場合には性器ヘルペスを引き起こすことになります。

性器ヘルペスにかかったときに現れる症状は、口唇ヘルペスの場合とよく似ています。
男性や女性の性器周辺に主に症状が現れますが、場合によっては大腿部などにも感染が広がるケースもあります。
性器にこのウィルスが感染すると、小さな水疱や発疹、発赤などが現れます。
また、水疱ができる前には強いかゆみや痛みを感じたり、発熱が起こるケースもあります。

いたみやかゆみを感じるのは、このウィルスが主に神経に感染して炎症を引き起こしてしまうためです。
通常は神経のなかに潜伏した状態になっていますが、免疫力が落ちるなどしてウィルスが皮膚の表面に出てくると、発疹や発赤、水疱などの皮膚症状が出現することになります。

口唇ヘルペスのときと同じように、放置しておいても通常であれば10日~2週間ほど経てば症状は治まります。
しかし、症状がひどい場合や再発を繰り返すような場合には、薬を使って治療すると良いでしょう。
性器ヘルペスの治療には真菌症の薬を使用することはできないので、抗ウィルス効果のある薬剤を使用します。

性器ヘルペスは妊娠中の女性が感染してしまうと、胎児に母子感染してしまうこともあるので、なるべく早めに治療をするようにしましょう。
年齢の低い子供が感染した場合には、重症化してヘルペス脳炎などに進行してしまうケースもあるので注意が必要です。
口唇ヘルペスのウィルスが性器に感染してしまう場合もあるため、これらの感染症に一度かかったことのある人は十分に気を付けるようにしてください。